ニュース 社会 作成日:2013年10月21日_記事番号:T00046501
台湾プロ野球創設時から存続する球団「兄弟エレファンツ」の洪瑞河董事長は19日、身売りを目指す方針を明らかにした。洪董事長は記者会見に臨み、「年内に譲渡先を見つけたい。(見つからない場合には)存続するとしてもあと1年だ」と述べ、これまでのファンの支援に深々と頭を下げて謝意を表した。20日付自由時報などが伝えた。
洪董事長(左)は深々と頭を下げ、身売りは苦渋の決断と語った。これでプロ野球創設当時から続く球団は統一セブン-イレブン・ライオンズのみとなる(19日=中央社)
兄弟エレファンツは兄弟大飯店(ブラザー・ホテル)を母体企業とする球団で、年間4,000万~5,000万台湾元(約1億3,000万〜1億7,000万円)の赤字を計上し、累積赤字が約10億元に達しているという。洪董事長は「兄弟大飯店のような企業にとっては、(累積赤字が)既に持ちこたえられないレベルに達した」と身売り理由を説明した。
洪董事長は「現在のところどの企業とも接触していない。さまざまなルートを通じて野球に熱心な大企業を探すほか、興味がある企業から接触があることを望んでいる」と述べた。
台湾プロ野球では昨年、興農ブルズが義聯集団(Eユナイテッド・グループ)に譲渡され、「義大ライノズ」に改称したばかりだ。これまでの球団譲渡には、譲渡後に再譲渡されたり、球団解散に追い込まれたりと失敗例も多い。台湾プロ野球全体の人気が復活傾向にある中、老舗球団の譲渡先が順調に見つかるかどうか注目される。
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