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AUOの昆山8.5世代工場、設備搬入を検討か【表】


ニュース 電子 作成日:2013年10月21日_記事番号:T00046520

AUOの昆山8.5世代工場、設備搬入を検討か【表】

 19日付経済日報によると、液晶パネル大手、友達光電(AUO)が中国・江蘇省昆山市に建設を進めている第8.5世代工場の生産設備の購入で設備業者と協議を行っているとの観測が出ている。ただ観測に対し同社は18日、「検討を進めているが具体的なスケジュールは決まっていない」とコメント。ある設備大手業者も、現時点でAUOと昆山工場の設備購入について商談は行っていないと説明した。

 観測について市場調査会社、ディスプレイサーチの謝勤益副総裁は「AUOが昆山8.5世代工場に生産設備を搬入するためには資金が必要なため、同社は現在、投資会社と資金調達について協議している可能性がある」と指摘。今後、設備購入が実現するかどうかは、投資会社がパネル産業の将来性を信じて資金提供に応じるかどうかによると分析した。

 なお昆山8.5世代工場が稼働すれば、AUOは中国向け出荷にかかる関税を回避でき、同市場での競争にメリットとなる。しかし、一方で同工場が加わることで2014〜15年には世界の液晶パネル市場で生産能力過剰に陥り、今年下半期以降下落が続いているパネル価格がさらに落ち込むとの懸念もある。