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「母が死んだ」とだまして休暇、死亡証明書偽造で起訴


ニュース 社会 作成日:2013年10月23日_記事番号:T00046551

「母が死んだ」とだまして休暇、死亡証明書偽造で起訴

 台中市のある男性(29歳)が昨年、残業続きによる疲労に耐えかね、母親(51歳)が死亡したと会社にうそをついて5日間の忌引休暇取得に成功した。しかしこの男性、死亡証明書まで偽造しており、このほど診察のために病院を訪れた母親が「死亡を理由に健康保険加入が取り消されている」と告げられたことでうそが発覚。さらに私文書偽造の罪で起訴されてしまった。

 台中市の機械メーカーに組み立て技師として勤める男性は残業が続いていた昨年9月、インターネット上で偶然、中国医薬大学附設医院の白紙の死亡証明書を発見。その証明書には病院の印鑑が押された上、医師の署名も入っていた。

 そこで男性はこの死亡証明書に母親の名前、死亡日時、場所、死亡原因を書き込んで勤務先に提出し、5日間の休暇を取得した。しかし悪いことにこれを信じた勤務先の経営者は、男性の提出した死亡証明書を中央健康保険署(健保署)に提出。これにより母親の健康保険からの脱退手続きが進められた。

 そして同年11月、男性の母親が診察を受けるために病院を訪れた際、彼女は健康保険カードを読み取った病院職員から「あなたはすでに死亡したことになっている」と告げられたというわけだ。

 その後の調査で母親の死亡証明書が偽造されていたことを突き止めた健保署は、検察に通報。男性は「あの時はどうかしていた。とんでもないことをしてしまった」と後悔しているが、検察は「男性の行為は母親の権利を損なっただけでなく、病院にも損害を与えた」として起訴を決めた。

 男性は自分に非があったとして勤務先を離職した。うそをついたばかりに5日間の休暇を得たのみで、永久に出社できなくなってしまった。