このほど、体重わずか38キログラムの女性警官、郭淑貞さん（31歳）が、酔っ払って騒いでいた自分の２倍の体重を持つ男性を瞬時に取り押さえたことが話題となっている。
郭さんによると、屏東県潮州鎮で23日早朝、酒に酔って「誰かを殺したい」と叫ぶなど街中で騒ぎを起こしていた男性を同僚と２人と家に送り届けたところ、男は突然包丁を持ち出し、「自殺する」といって再び騒ぎ始めたという。
郭さんはとっさに男の腕をねじり上げて床に押さえつけ、包丁を奪い取って手錠を掛けた。結局、男性はそのまま病院に送られ、幸いけが人を出すこともなく騒動は一件落着となった。
この郭さん、2008年に警察官採用試験に合格。10年から勤務を開始し、11年に現在の勤務地である屏東県警・潮州分局中山派出所に配置された。
ちなみに警察官採用試験に合格するには、男性で身長165センチメートル以上、女性は160センチ以上で、ＢＭＩ値（ボディマス指数、体重を身長の２乗で割った数値）は男性が18〜28、女性が17〜26という条件が必要となる。
しかし郭さんは現在、身長は163センチメートルで、体重38キロ、ＢＭＩ値は14.3でこの条件を満たしていない。彼女によると、試験に合格した時の体重は47キロあったが、その後、警察官として働くようになって食生活が乱れ「激ヤセ」したのだという。
彼女は勤務中は食べないことにしている上、勤務時間が不規則なため、食事を取るタイミングを逃しがちになり、１日に１食という時期もあったそうだ。しかし、そんな姿を見た同僚からいつも「もっと食べないと」と声を掛けられていたため、現在では１日３食きちんと取るようにしており、「早く太りたい」と語っている。
