台北市政府衛生局は23日、菁茵荋生物科技が販売していたダイエット食品「威力繊」に台湾で未認可の成分「セティリスタット」が含まれているとする市民からの指摘を受け、検査を実施して問題の成分が含まれていると確認し、同社を薬事法違反の疑いで刑事告発する方針を固めた。
「威力繊」。台北市政府衛生局は、信頼できない食品や医薬品を服用すれば、思いもよらぬ副作用や合併症を引き起こすことがあると注意を呼び掛けた（同局リリースより）
同局は「セティリスタットは海外でも臨床試験段階にあり、安全性や効能が確認されていない」と指摘した。
24日付聯合報によると、菁茵荋生物科技は2008年５月から１瓶2,890台湾元（約9,600円）で問題の商品を販売。広告には国民党の連戦名誉主席の長女、連恵心さんを起用していた。
連恵心さんの弁護士は「連さんは単なるイメージキャラクターで、起用期間も今月末までだった。問題の食品に禁止薬物が含まれていた場合は、直ちに広告を降板し、メーカーに損害賠償を求める」と説明した。
