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チャーハンにしょうゆで追加料金、鼎泰豊が批判受け取りやめ


ニュース 社会 作成日:2013年10月28日_記事番号:T00046629

チャーハンにしょうゆで追加料金、鼎泰豊が批判受け取りやめ

 最近、小籠包で有名なレストラン「鼎泰豊」を訪れた香港人観光客が、同店のもう1つの人気メニューであるチャーハンを注文する際、店員に対し「炒める時、香り付けに少ししょうゆを加えてほしい」と告げた。ところがその店員からは「50台湾元の追加料金が必要」との答えが返ってきた。わずか大さじ1杯程度のしょうゆに50元もの料金を取るということがメディアで報じられるや、大きな批判が巻き起こった。

 鼎泰豊の陳麗卿広報担当によると、顧客が注文したメニューを調理する際、しょうゆや唐辛子などの調味料を加える場合に追加料金を要求する措置を、2週間ほど前に試験的に導入したばかりだという。

 鼎泰豊のある支店では、調理の際にしょうゆや唐辛子を加えてくれと要求するのはほとんどが台湾人客で、特別に調味料を加えるとなると厨房作業の負担が増すのだという。

 今回、批判が高まったことを受け、鼎泰豊では同措置の中止を決断。今後はオリジナルの味付けのみ提供し、しょうゆや唐辛子の追加には応じない方針だ。ただ、どうしても調味料を追加したいという客には、料理を出す際に袋入りのしょうゆや唐辛子を添えて提供している。

 しかし、これに対し客からは「チャーハンにしょうゆを入れて炒めるのと、後からしょうゆをかけるのは全く別物だ」と不満の声も上がっている。

 鼎泰豊のこうした対応に対し、台湾メディアは「煩わしいから拒否するのが手っ取り早いという理由で地元顧客のちょっとした要求を拒むのであれば、古くからの常連客の足が遠のくことになる」と批判。台湾を代表する美食ブランドとして責任ある行動を取るよう提言している。