ＩＣ設計最大手、聯発科技（メディアテック）が１日発表した第３四半期の連結売上高は390億800万台湾元（約1,310億円）で前期比17％増、純利益は84億1,600万元で同25.3％増となった。スマートフォン用チップの出荷量は6,500万個以上で、通年目標である２億セットの達成が視野に入ってきた。タブレット型ＰＣ用の通年1,500万～2,000万個の目標達成も可能との見方だ。２日付工商時報などが報じた。
第４四半期は、非需要期の値下げ圧力によって売上高は０～５％減収の370億～390億元で、出荷量は横ばいを予測している。謝清江総経理は、クアッドコア（４コア）プロセッサー「ＭＴ6589」の出荷好調が続く他、統合型無線ＬＡＮ（Wi−Fi）チップ「ＭＴ6582」、オクタコア（８コア）の「ＭＴ6592」の量産開始などを挙げ、スマートフォンやタブレットＰＣ向けの新製品が売上高を下支えすると指摘。また値下げ圧力も緩和できるため、粗利益率向上が見込めると説明した。
