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頂新集団と福懋、07年から大統の原料油使用


ニュース 食品 作成日:2013年11月5日_記事番号:T00046813

頂新集団と福懋、07年から大統の原料油使用

 食用油の成分不当表示問題が波紋を広げる中、彰化県衛生局は4日、頂新国際集団、福懋油脂(フォルモサ・オイルシード・プロセッシング)が成分表示と異なる原料油を大統長基食品廠から仕入れ、2007年から使用していた疑いがあることを突き止めた。5日付中国時報が伝えた。


頂新集団は味全食品と頂新製油実業が合同で大手各紙に声明文を掲載するとともに、テレビ局でも同様の謝罪広告を流した(5日=中央社)

 同局によると、頂新集団は07年2月以降、大統から問題の原料油を230万784リットル購入していたことが判明。福懋も同年6月から購入していたとみられ、購入量については集計中だ。大統は食用油への使用が禁止されている着色剤「銅クロロフィル」を商品に使用するなどしていた。

 頂新集団と福懋はいずれも、大統から購入した原料油を使用していた事実を把握していたことを認めた。頂新集団は「今月3日になって問題の商品を撤去した。対応の遅れについて、消費者に深く謝罪する」との声明を発表した。頂新集団の味全食品工業は21品目の商品に大統の原料油を使用していた。

 福懋は大統での事件発覚後、問題の商品の生産を中止したが、代用原料の確保に時間がかかることに加え、同業他社の動きを見極めるため、直ちに事実関係を公表しなかった。

 屏東県衛生局は4日、頂新集団の屏東工場を捜索した。同局は頂新集団から提出された資料に不明確な部分があるとして、同社に食品衛生管理法違反で300万台湾元(約1,000万円)の行政罰を下した。同社が事前に問題の食用油の混入を知りながら、販売を継続していたと断定されれば、3億元以上の罰金が科される可能性がある。