ニュース 社会 作成日:2013年11月7日_記事番号:T00046847
台北市の路線バスでは昨年9月より、都市交通システム(MRT)と同様、中国語、台湾語、客家語、英語の4言語による車内アナウンスを導入した。これに対し乗客から「うるさ過ぎて頭がくらくらする」などと苦情の声が相次いだため、きょう(7日)からアナウンスは1回限り、内容も簡略化することになった。
従来は中国語と英語の2言語を使用し、前のバス停を出発した直後、および次のバス停に到着する直前の2回、車内アナウンスを流していた。昨年9月から公共交通機関のアナウンス言語における平等を保障する「大衆運輸工具播音語言平等保障法」に基づき、台湾語と客家語による放送を加えた。
しかし路線バスはMRTとは異なり停留所間の距離が短い上、「捷運南港経貿軟体園区」など非常に長い名称の停留所もあるため、アナウンスを2度繰り返すと休みなく音声が流れ続ける状況となった。
あるサラリーパーソンは「出勤時にバスで一眠りしようと思っても、しつこいアナウンスにイライラする」と不満をこぼした。エンドレスのアナウンスはバスの運転士にとっても苦痛なようで、乗客が少ない時は放送を切る場合もあるそうだ。
こうした状況を受けて台北市公共運輸処(公運処)は「アナウンスは停留所到着前の1回のみとし、これまで言語ごとに繰り返していた『間もなく到着します』という部分をカットする」と発表。これによりアナウンス時間は過去の2言語時代よりも約5秒短縮されることになった。
ただ、公運処は「乗り過ごしてしまう」と心配する声もあると説明。今後も乗客の利便性を考え、適切なバランスを模索したい方針だ。
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