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台南の黄金海岸、高い放射線量を検出


ニュース 社会 作成日:2013年11月7日_記事番号:T00046849

台南の黄金海岸、高い放射線量を検出

 台南市南西部の観光スポットとして知られる黄金海岸で、高い放射線を放つ黒い砂が見つかった。台南市社区大学環境小組が測定したところ、放射線量は毎時1.15マイクロシーベルトで、台風が通過した後は0.2〜0.5マイクロシーベルトに低下した。福島第一原子力発電所の事故後に東京新宿区で記録した毎時0.9マイクロシーベルトを上回る数値で、「非常に恐ろしい」との声も上がっている。7日付自由時報が報じた。

 高い放射線量は黒い砂がある場所でのみ観測された。行政院原子能委員会(原能会)によると、問題の砂はウランとトリウムの天然放射性核種を放つモナザイトで、10年前に河川の上流で採掘、精錬された残りが流れ着いたものだという。

 台南市社区大環境小組の晁瑞光研究員は、「黄金海岸は著名なレクリエーションスポットで、妊婦が散歩しているのもよく見るのに注意を呼び掛ける看板すらない」と懸念を示した。これに対して原能会の李若燦輻射防護処処長は、「海岸を訪れる人も24時間砂浜に寝転がっているわけではないから影響はほとんどない。現地で遊ぶことに心配する必要はない」と指摘した。