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HTC、来年も赤字の可能性


ニュース 電子 作成日:2013年11月7日_記事番号:T00046867

HTC、来年も赤字の可能性

 今年、上場以来初の通年での赤字が避けられないとの見方が強まっている宏達国際電子(HTC)について証券業界では、中国を含む多くの国で第4世代移動通信システム(4G)の商用サービスがスタートする見通しの中、これに乗じて来年上半期にHTCが業績を回復するとの予測が出ている。しかし一方で同年下半期には、世界的大手ブランドや中国ブランドに押されて同社の優位が失われ、2年連続で通年赤字に陥る可能性もあると懸念も出ている。7日付蘋果日報が報じた。

 中国で12月に4G事業ライセンスが発給される見通しの中、HTCは今後、中国独自の4G規格「TD-LTE」をターゲットに同国ミドル・ハイエンドスマートフォン市場でシェア20%を目標としている。

 これについてJPモルガン証券の郭彦麟・台湾区研究部主管は「華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)など地場ブランドはLTE機種の展開に後れを取っており、来年上半期はHTCの業績が上向く可能性がある」と予測。ただ、聯発科技(メディアテック)が同年下半期にLTE対応SoC(システム・オン・チップ)の供給を開始すればHTCの優位は崩れると指摘した。