ニュース 社会 作成日:2013年11月11日_記事番号:T00046905
蒋介石元総統のひ孫に当たる蒋友青氏(23歳)が、自身のフェイスブックページにかつて通っていたアメリカンスクール、台北米国学校(台北市士林区)について学校関係者の殺害や爆破を示唆する書き込みを行ったなどとして、8日早朝、士林地方検察署に身柄を拘束された。
メディアの取材に対応する蒋友青氏。表情からも情緒の不安定さがうかがえる(8日=中央社)
蒋介石元総統の長男、蒋経国元総統の三男・蒋孝勇氏(1996年に死去)の三男で、デザイン業界で活躍する蒋友柏氏を兄に持つ蒋友青氏は、8年前、欠席が多過ぎるとして台北米国学校を退学になっている。しかし検察の調べに対し蒋友青氏は、学校側に同級生からのいじめに対処するよう要求したことで退学になったと考えており、同校に恨みを抱いていたようだ。
蒋友青氏は今年8月、フェイスブックの台北米国学校に関する書き込みの中で、「slaughter(大虐殺)」、「bomb(爆弾)」といった英語を用い、副校長などに危害を加えると脅迫したとされる。また同校の校門前で大声でののしるといった行為を3カ月にわたり続けており、生徒と教師の安全を考慮して学校が警察に通報した。
検察は再犯の可能性が高いとして最高で2年の懲役刑となる脅迫罪で逮捕を請求したが、裁判所は「同氏は情緒不安定による入院歴があり、今回も一時的な感情から母校を脅迫したもので、実際に暴力を行使する意図はなかった」として8万台湾元での保釈を決定した。
蒋友青氏は検察の取り調べに対し、「自分は無職で保釈金は払えない。母親や兄たちにも見放されている」などと心情を吐露したとされる。長兄の蒋友柏氏も事件後、同容疑者を「蒋友青先生(先生は「さん」の意)」と呼び、「彼はすでに成人しており、自身の行為の全責任を負うべきだ」とする声明を発表しており、実際に彼が蒋一族の中で孤立している状況がうかがえる。
また次兄の結婚式で大声で罵声を浴びせたり、フェイスブックに「私はサタンの崇拝者だ」と書き込むなどこれまでにも「奇行」が目立つ蒋友青氏は、「自分の一挙一動がメディアにさらさる」などと語っており、「蒋家」のメンバーであることのプレッシャーが迷いの多い人生を歩ませているようだ。
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