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国民党大会、馬総統と王院長の和解演出


ニュース 政治 作成日:2013年11月11日_記事番号:T00046914

国民党大会、馬総統と王院長の和解演出

 与党、国民党が10日、台中市で第19回全国代表大会(党大会)を開催した。今回の党大会には、検察幹部に圧力をかけたとして9月に党籍剥奪処分(その後、裁判所に党籍保全を認める仮処分を申請して認められる)を受けた王金平立法院長も出席。王院長の処分に対する批判が高まったことを受けて馬英九総統(党主席を兼任)は党大会を和解を演出する場としたい意向だったとみられ、会場に着くと王院長の到着を待って握手を交わし、2人そろって会場入りした。11日付中国時報が報じた。


馬総統(左)は総統任期内の党主席兼任が確定し、支持に感謝の意を示した(10日=中央社)

 党大会は当初、9月に台北市で開催する予定だったが、馬総統が王院長の政界追放を図り、政治的混乱を招いたとして、大規模なデモが計画されたため、安全上の理由から延期されていた。

 会場となった台中港区総合体育館の外では、台湾独立を目指す政治団体、労働者団体、反核団体などによる大規模な抗議活動が行われ、靴やロケット花火、しょうゆ、尿などが会場に向けて投げ込まれ、一部では警備隊との小競り合いも起きたが大きな衝突には至らなかった。

 党大会では、7月に行われた主席選挙で再選を果たしていた馬主席の再任、および同党候補が総統に就任した場合は自動的に党主席を兼任する党規約の改正などが決議された。このため2016年に予定される総統選挙で、馬総統の後任の国民党候補が当選した場合、馬主席は任期途中でその地位を引き渡すことになる。