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花蓮県、問題4社の食品を全面撤去


ニュース 食品 作成日:2013年11月12日_記事番号:T00046947

花蓮県、問題4社の食品を全面撤去

 食品業界で不当表示や有害着色剤の添加などが相次いで発覚した問題で、花蓮県政府は11日、県内の農会(農協)やスーパーマーケットと連携し、味全食品工業、大統長基食品廠、福懋油脂(フォルモサ・オイルシード・プロセッシング)、富味郷食品の4社の商品について、検査に合格したかどうかを問わず、店頭から全面撤去すると発表した。12日付工商時報などが報じた。


花蓮県政府は10、11日と県内の夜市や飲食店などで検査を行い、油の供給元などを確認した(11日=中央社)

 傅崐萁県長は「こうした衝撃的な手段を用いない限り、悪徳業者と問題商品を押さえ込むことはできない」と述べ、自ら問題商品をごみ収集車に放り込むパフォーマンスで食の安全保護に向けた決意を強調した。

 今回の措置に強制力はないが、既に花蓮県内では農会系スーパーマーケット、統冠聯合超級市場、199大売場など流通業者78カ所が県政府の呼び掛けに応じた。ただ、家楽福(カルフール)など一部流通業者は、問題商品のみを撤去するにとどめ、4社の商品でも問題がない商品については販売を継続している。

 メーカー側は反発しており、味全の広報担当者は「文書を受け取った上で、花蓮県政府に説明を求め、消費者と株主の権益を守りたい」とコメントした。メーカー側は花蓮県政府への賠償請求も検討している。