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AUO、国発基金に支援要請か


ニュース 電子 作成日:2013年11月18日_記事番号:T00047065

AUO、国発基金に支援要請か

 18日付経済日報によると、液晶パネル大手、友達光電(AUO)の李焜耀董事長が先日、行政院経済建設委員会(経建会)の管中閔主任委員を訪問し、行政院国家発展基金(国発基金)による支援を求めたとの市場観測が出ている。中国の江蘇省昆山市で進める投資額1,200億台湾元(約4,000億円)に上る第8.5世代工場の資金に充てるとみられる。AUO幹部は「定期訪問にすぎない」と観測を否定した。

 管主任委員は、李董事長との面談内容を明かさなかったが、AUOの債務問題ではないと強調した。経済部の官僚は、液晶パネルは重要な戦略産業と捉えており、生産能力過剰と新技術発展の資金不足に直面する中、各社と個別に面談し、状況を把握した上で対策を検討すると説明した。

 AUOは今年第2四半期にようやく黒字転換を果たしたが、1年以内に返済期限が迫る負債総額が568億元に上り、大規模な工場拡張計画は見送っている。

 証券会社は、かつてDRAMメーカーも市況低迷、財政困難から国発基金に支援を求めたが、「企業の損失を血税で負担するのか」と外部から猛反発を受け、最終的には茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)、力晶科技(パワーチップ・テクノロジー)が市場から撤退したと指摘した。