ニュース 電子 作成日:2013年11月19日_記事番号:T00047092
ウエアラブルデバイス(装着型端末)はアップル、グーグルなど大手の参入で2014年の注目商品となり、台湾IC設計業界がこの恩恵を受ける見通しだ。タッチコントローラIC大手、敦泰科技(フォーカルテック・システムズ)は、顧客とブレスレット型製品の研究開発(R&D)に取り組んでおり、来年の業績の新たなけん引役として期待している。工業技術研究院(工研院)の予測によると、ウエアラブルデバイスの世界市場規模は2018年に206億米ドルに上り、半導体が40億米ドルを占める見通しだ。19日付工商時報が報じた。
ウエアラブルデバイスはスマートウォッチ、スポーツグラス、ゲームや健康管理用ブレスレット、認証リング、スマートシューズなど多様な可能性がある。発売が遅れているグーグルグラスの他、アップル、マイクロソフト、サムスン電子、ソニー、ガーミン、エプソンなどが各種製品を投入、または計画している。
工研院産業経済趨勢研究センター(IEK)科技応用服務研究部の陳右怡研究員は、ウエアラブルデバイスの現時点の主な用途は、「携帯電話をいつでも使用できる」または「スポーツ時の健康・体調管理」だと説明。今後市場が存続するかは、本当に使いたいと思うか、身に付けていられるかどうかにかかっており、ユーザーの身になって使い勝手などに関わるユーザーインタフェース(UI)、コンテンツやサービス、外観をしっかり考えなければならないと指摘した。
最先端技術より使いやすさ
ウエアラブルデバイスは、必ずしも最先端の部品が必要ではなく、ユーザーインタフェース、軽量・省電力設計で大きな差が出る。
楊瑞臨IEK研究経理は、ユーザーインタフェースは主にセンサーにかかっており、アナログ演算などハイエンド製造プロセスとは異なる技術力が求められると指摘した。ドライバIC、マイクロコントローラ(MCU)、アナログIC、タッチコントローラICなどのメーカーが参入に適しているという。
既に手掛けている台湾メーカーとして、フォーカルテックの他、▽立錡科技(リッチテック・テクノロジー)▽義隆電子(ELANマイクロエレクトロニクス)▽聯詠科技(ノバテック・マイクロエレクトロニクス)▽奇景光電(ハイマックス・テクノロジーズ)▽矽創電子(シトロニクス・テクノロジー)▽遠翔科技(フィーリング・テクノロジー)▽凌耀科技(カペラ・マイクロシステムズ)▽原相科技(ピクスアート・イメージング)──などを挙げた。
フォーカルテックの胡正大董事長は、ブレスレット型ウエアラブルデバイスの他、保健・医療、スポーツ用など独立型製品や、携帯電話とセットで使用する製品などいずれの市場にも進出し、来年から成果が出るはずと述べた。同社は中国の携帯電話用タッチコントローラIC市場でシェア5割を占めている。
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