ニュース 石油・化学 作成日:2013年11月25日_記事番号:T00047187
工業技術研究院(工研院)産業経済趨勢研究センター(IEK)産業技術知識サービス計画(ITIS)の曽繁銘・石化産業分析小組(小委員会)組長は、中国の石化製品自給率の上昇、台湾中油(CPC)による第5ナフサ分解プラント(高雄市楠梓区、通称五軽)の2015年閉鎖といった情勢から、台湾の石化産業の経営環境は年々悪化するとの見通しを示した。25日付蘋果日報が報じた。
13〜14年の2年間で中国のプロパン脱水素工場の総生産能力は延べ600万トン増える見込みで、川下メーカーの価格競争力が向上する。中国ではここ数年石化製品の自給率が大幅に上昇した結果、中国市場に過度に依存する台湾メーカーはシェアは年々低下している。さらに、15年はCPCの五軽閉鎖によりエチレン供給量が約50万トン減少、台湾メーカーはコスト増と製品価格下落の二重苦に見舞われる見通しだ。
曽組長はまた、17年には米国でもプロパン脱水素工場も相次いで稼働を開始し、低価格のエチレンが大量に供給される見込みで、「アジアの石化産業が生き残れるかどうかの大きな危機が迫っている」と警鐘を鳴らした。
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