ニュース 政治 作成日:2013年11月27日_記事番号:T00047237
中国国防部が台湾も領有権を主張する沖縄県の尖閣諸島(中国名・釣魚島、台湾名・釣魚台列嶼)などを防空識別圏(ADIZ)に含めたことを受け、馬英九総統は26日、中国の防空識別圏の問題は領空主権を侵犯するものではないとの見方を示した。日米韓が強く反発する中、台湾政府は遺憾の意を示すにとどめており、静観姿勢を貫くもようだ。27日付自由時報などが報じた。
中国に対する及び腰な態度に、馬総統はますます支持率を低下させそうだ(26日=中央社)
馬総統は中国が発表した新たな防空識別圏と台湾の設定範囲はごく一部しか重複しておらず、軍事演習にも影響はないと説明。自身が掲げる「東シナ海平和イニシアチブ」に基づき、平和的な方法での解決を望むとし、今後も中国や関係国の状況は注視していくと語った。
中国国民党(国民党)のスポークスマンも防空識別圏と領空の概念は全く別物だと指摘しているが、抗議の態度を見せなければ、尖閣諸島の主権を放棄したとも取られかねない。関係国が中国に対し撤廃を要求するなど強い態度で臨んでいるのとは対照的な台湾政府の対応に、「中国は防空識別圏内を通過する航空会社に飛行計画書の提出を義務付けているが、台湾が真っ先に提出したことは主張の正当性を認めかねない」と自由時報は懸念を示した。
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