29日付経済日報によると、アップルのスマートフォン最新機種、「iPhone5s」が好調な売れ行きを見せる中、受託生産を手掛ける鴻海科技集団（フォックスコン）は、従業員30万人規模の中国・河南省鄭州工場において24時間態勢で同製品の生産を急いでいるようだ。これによりiPhone5sの予約から納品までの期間はこれまでの３〜５週間から３〜５日へと大幅に短縮される見通しだ。
なお、鴻海の鄭州工場については先ごろ、「５ｓ」と同時に発売されたものの売れ行きが思わしくない「iPhone5c」の生産を停止するとの観測が流れた。しかし、今回の観測によると「５ｃ」の発注がカットされたわけではなく、上位機種の「５ｓ」に切り替えられた公算が高く、その場合鴻海にとっては業績向上につながることになる。
鴻海精密工業の10月連結売上高は前月比13.2%増の3,826億台湾元（約１兆3,200億円）で今年最高を記録。さらにiPhone好調の恩恵を受けて今年は11〜12月が業績のピークとなる見通しでこの２カ月は単月売上高が4,000億元を超え、第４四半期通期では１兆元を突破する可能性も出ている。
