ニュース 医薬 作成日:2013年12月3日_記事番号:T00047357
原薬メーカー、旭富製薬科技(SCIファームテク)は2日、子会社の旭利安製薬が抗がん剤原薬から注射薬までを手掛ける一貫生産工場を桃園県観音郷に新設することを明らかにした。来年初めに着工し、2年以内の完成を目指す。米食品医薬品局(FDA)の検査を経て早ければ2016年の量産を見込む。3日付経済日報が報じた。
工場建設への投資規模は30億台湾元(約100億円)。抗がん剤注射薬工場としてはここ10年で最大の投資案件だ。現在8~9社のバイオテクノロジー分野のベンチャーキャピタルに出資を募っており、既に最大手金融持ち株会社傘下のファンドから出資を取り付けた。これら企業からの出資は20億~25億元に上る見通しだ。
旭富製薬は、旭利安製薬の抗がん剤注射薬への参入準備に2年を費やしたと説明。生産品目は、ニッチ分野を中心に10種選定しており、初期は卵巣がん、骨髄腫、乳がんなど競争力の高い製品を手掛ける予定だ。また、将来的には、台湾域内の抗がん剤研究開発(R&D)メーカーなどとの提携も視野に入れる。
業界関係者は、旭富製薬はてんかんやパーキンソン病など神経系疾患の薬剤には参入していたが、今回の抗がん剤注射薬への進出は、同業大手、台湾神隆(サイノファーム台湾)への対抗を狙ったものだと指摘した。
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