ニュース 社会 作成日:2013年12月4日_記事番号:T00047367
苗栗県の山中で昨年、猟師の仕掛けたわなにかかって頭蓋骨骨折などの重傷を負った野生のサルが捕獲され、保護施設職員や医師などが懸命の治療を施した。その結果、歩けるまでに回復し、このほど山に戻された。なお、治療には、薬代、リハビリ人件費、ベッド代だけで132万台湾元相当の費用がかかったという。
昨年11月、苗栗県獅潭郷の山間部で発見されたメスのサルは、誤ってわなにかかり、頭を数カ所骨折、手足にも重度の外傷を負い、意識不明で倒れていた。捕獲された後、南投県にある特有生物研究保育センターの野生動物急救施設に移送された。
その後、同施設で薬の投与を受け、約1週間で意識が回復したが、視力が弱まる、動作が遅いなど脳内出血の症状が出ており、餌も職員に食べさせてもらう状態だった。
そこで同保育センターは同県内の竹山秀伝医院に協力を求め、1回5,000元のCTスキャンを無料で受けられることになった。さらに獣医の経験を持つ彰化基督教医院・神経外科師の陳健民医師が診察、治療を行い、サルの視力を回復させることに成功した。
ただ依然、サルは右半身に力が入らない状態だったが、センター職員が交代でマッサージを施したほか、木の板や棒で作った橋や坂道を備えた「リハビリルーム」で毎日30分のリハビリを行った結果、わずか3カ月で身体機能をほぼ回復した。
サルの世話を担当した職員によると、10月24日に再び山に離されたサルは、立ち止まって振り返り、「ありがとう」と言うように職員全員を見つめたそうだ。
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