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テレビよりもYouTube、若年層で多数に


ニュース 商業・サービス 作成日:2013年12月4日_記事番号:T00047393

テレビよりもYouTube、若年層で多数に

 グーグルが3日初めて公表した動画共有サービス、YouTube(ユーチューブ)の台湾での利用実態調査で、利用時間が前年比6割増えたことが分かった。中でも16~24歳はゴールデンタイムの午後8~12時の利用が初めてテレビを上回った。都合の良い時間に好きなコンテンツだけを選択できるサービスは、若年層を中心に影響力をますます強めている。4日付蘋果日報などが報じた。

 グーグルは毎年世界各地で利用実態調査を実施している。今回発表した調査は、台湾の16~60歳のインターネットユーザー2,003人が対象で、85%に当たる1,700人以上がYouTubeを利用していた。

 年間のYouTube利用時間は前年より6割長くなり、特に携帯電話での利用時間が3倍増となった。ユーザーの77%が週に1回以上利用しており、テレビの88%に次いで多く、新聞、ラジオ、雑誌などを上回った。1回当たりの平均利用時間は25分間だった。

 毎日YouTubeを利用するユーザーは、16~20歳は49%でテレビの41%を上回った。20~24歳は47%でテレビの49%とほぼ変わらず、25歳以上になると23~38%でテレビの62~79%と大きく差が付いた。

 モバイル端末の普及によって、外出先でのYouTube利用は2年で4倍となった。YouTubeを利用する端末が複数あるというユーザーは7割以上だった。一方、自宅で利用するという回答が95%と、アジアで最も高かった。

ライブ配信が人気

 ユーザーの74%が「見たいコンテンツがテレビより見つけやすい」、68%が「目的のコンテンツ以外も見てしまう」、62%が「見逃したテレビ番組を探す」と回答した。

 よく見るコンテンツは順に、▽音楽、62%▽個人ユーザーのアップロード作品、51%▽テレビ番組、42%▽映画作品や予告編、41%──。ライブ放送は16%で、初めて10位入りした。台湾のグラミー賞とも呼ばれる金曲賞の授賞式、人気バンドの五月天(メイデイ)のコンサート、プロ野球の試合などがよく見られた。

広告収入、6割増

 グーグル台湾は、今年は広告主が増え、テレビ局など従来型メディアもYouTubeとの提携を強化していると指摘した。既存顧客は製造、通信、小売業者などで、テレビ広告から予算を大幅に移していると説明した。台湾YouTubeの昨年の広告収入は前年比で6割増加した。

 台北市数位行銷経営協会(デジタル・マーケティング・アソシエーション、DMA)が発表したインターネット広告量調査によると、上半期の動画広告、モバイル広告の成長は著しく、今年の市場規模は各7割以上拡大する見通しだ。

【図】