ニュース 公益 作成日:2013年12月5日_記事番号:T00047401
4日午後1時すぎ、台湾電力(TPC)の第3原子力発電所1号機(屏東県恒春鎮)が緊急停止した。TPCは「停止は正常な反応で、安全に問題はない」と強調しているが、原子力工学の専門家、賀立維博士は、「電力平均分配システムのテスト中に電流の自動遮断(トリップ)が発生した」と指摘。「その後の原子炉保護措置が功を奏したことから大事には至らなかったが、今回の状況はチェルノブイリ事故に酷似している」と語った。5日付自由時報が報じた。
TPCによると、第3原発では10月から進めていた大規模な補修工事が11月28日に完了したばかりで、4日に定例の点検作業を行っていた。その際、給水ポンプ点検のため原子炉の出力を80%まで低下させていたところ、突然トリップ状態となったという。
また行政院原子能委員会(原能会)は、3台ある給水ポンプのうち2台が正常に動作していれば、原子炉の100%出力が可能だが、1台が故障している他、もう1台もトリップ状態となったことから給水能力が50%まで低下し、緊急停止に至ったと説明した。
給水ポンプに異常が発生した理由については不明で、再度補修作業を行う可能性もある。
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