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陳水扁政権の閣僚、汚職で相次ぎ有罪判決


ニュース 社会 作成日:2013年12月6日_記事番号:T00047424

陳水扁政権の閣僚、汚職で相次ぎ有罪判決

 収賄など汚職の罪で起訴されていた陳水扁政権(2000〜08年)時代の閣僚、郭瑤琪・元交通部長および余政憲・元内政部長に対し台湾高等法院が5日、相次いで有罪判決を下した。中央社電が報じた。

 郭元交通部長について検察は、06年に台北駅ビルの改修工事および商業施設の賃貸に関する入札にからみ、応札を計画していた南仁湖集団から2万米ドルを受け取り、入札に圧力を加えたとして起訴、懲役8年を求刑した。

 一審、二審ではいずれも郭被告は入札に関して具体的な指示を出しておらず、南仁湖集団も応札しなかったとして無罪が言い渡された。しかし検察の上訴を受けて行われた再審では一転して有罪となり、求刑通り懲役8年の判決が下され、さらに5日には、最高裁も再審判決を維持する判断を下し、刑が確定した。ただ被告は依然、潔白を主張しており、再審請求または非常上告を行うと表明した。

 一方、余元内政部長は03年、台北市の南港展覧館建設をめぐる入札で、落札を狙う力拓公司から9,000万台湾元(約3億1,000万円)の賄賂を受け取った呉淑珍総統夫人(当時)の指示を受け、評価委員のリストおよび入札資格を漏らした疑いで起訴されたが、高等裁判所は5日、合議庭を開いて再審を行い、懲役2年、執行猶予5年などの判決を言い渡した。なお、こちらは上訴が可能だ。