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機械業界、スクラップの輸出規制を要請


ニュース 機械 作成日:2008年1月3日_記事番号:T00004743

機械業界、スクラップの輸出規制を要請

 
 金属部品の不安定な供給により、今春以降の機械製品の輸出に影響が懸念される中、金属加工分野の業界団体、台湾区鋳造品同業公会の王文賢理事長は2日、工業用機械、部品の業界団体、台湾区工具機部品同業公会の楊徳華理事長と緊急会合を持ち、原料確保の立場から政府にスクラップの輸出規制を求めていくことを決議した。3日付工商時報が伝えた。

 楊理事長は「金属部品は工業用機械の心臓部であり、もし供給が続かなければ、輸出に大打撃が生じる」と指摘した。

 中華民国精密機械協会は近く理事会を開き、各社の金属部品需要を集計し、部品業者に供給の確約を求める方針だ。

 ただ、王理事長によると、金属部品の原材料となるスクラップ価格は昨年12月の1キロ4.50台湾元(約15.2円)から1月には同16.5元まで急騰し、相場はバランスを失いつつつある。台湾政府は2003年にもスクラップの輸出規制で同様の危機を乗り切った経緯がある。