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中油、12月は60億元の損失


ニュース 石油・化学 作成日:2008年1月3日_記事番号:T00004744

中油、12月は60億元の損失

 
 昨年11月から始まったガソリンなどの石油製品価格の価格凍結措置が、台湾中油(中油)の利益を圧迫している。3日付工商時報が報じた。

 中油グループ全体の業績は11月に2億台湾元(約6億7,000万円)の損失に転じ、12月は損失が60億元にまで拡大した。通年の利益は155億元で、利益目標の180億元を達成できなかった。このまま国際原油価格の高騰が続き、凍結措置が総統選前まで続けば、中油は今年第1四半期、180億元の大損失を計上する恐れがある。

 過去に石油製品販売事業で損失が出た場合、中油は石油化学事業などで補ってきた。しかし、12月は国際ナフサ価格が1トン当り860米ドルまで上がり、エチレン工場の利益を圧縮しており、石化事業でもわずかながら損失を出した。さらに12月は原油価格が11月よりもさらに上昇し、石油製品価格凍結政策の影響と相まって、2カ月間でそれまでの利益100億元を食いつぶした格好となった。