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中油の第3ナフサプラント更新、環境評価で足踏み


ニュース 石油・化学 作成日:2008年1月3日_記事番号:T00004745

中油の第3ナフサプラント更新、環境評価で足踏み

 
 行政院環境保護署(環保署)は2日、環境評価予備審査チームの会合を開き、台湾中油(中油)が380億台湾元(約1,280億円)を投じる第3ナフサプラント(高雄県林園郷)の更新計画に対し、準備不足として再審査を要求し、プラントの建設スケジュールは1年遅れるとみられる。3日付工商時報が報じた。

 中油は現有の林園石化プラントの更新を、石化業者への供給を維持するため「先に建設し、後で撤去」という手法で進め、年産60万トン(最大80万トン)のナフサプラント建設を、2009年着工、13年操業予定と計画していた。しかし、環境評価委員は同プラントのリニューアル後の二酸化炭素排出量が360万トンから456万トンに増えることに対し、さらなる排出削減と、林園プラントの地下水汚染問題への具体的な対応策を求めた。

 中油の現在のエチレン年産能力は108万トン。これに対し南部の中下流石化業者のエチレン需要は年間150万トンに達し、供給に追いつかない状態となっている。同プラントの更新が遅れれば遅れるほど、海外から石化原料を輸入しなければならない期間が伸び、コストも増加することになる。