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ビレット輸入急減、鉄鋼業界に影響拡大


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年1月3日_記事番号:T00004746

ビレット輸入急減、鉄鋼業界に影響拡大


 鉄鋼半製品のビレットの輸入量が急減し、鉄鋼業界への影響が拡大している。中国鋼鉄と業界団体の台湾区鋼鉄公会は、事態は予想より深刻だとして警告を発している。3日付経済日報が伝えた。

 鋼鉄公会によると、昨年11月の小型ビレット輸入量は115万トンで、前年同月の310万トンの30%にとどまっている。このため、鉄鋼メーカーが契約を履行できない事態が続出しており、一部メーカーは生産中止に追い込まれている。

 中国鋼鉄の陳源成総経理は、「中国は小型ビレットの輸出関税を25%に高め、国内の鉄鋼川下産業の発展に動いている。中国による鉄鋼半製品の輸出規制は今後さらに厳しくなることはあっても、緩和されることはない」と警告した。

 また、中国産ビレットが入手できない場合、以前はブラジル、ロシア、ウクライナなどから輸入することが可能だったが、近年はこれらの国々でも国内需要が高まり、代替輸入先の確保が困難になっている。このほか、これらの国々からビレットを輸入できても、海運費用がかさむため、鉄鋼メーカーには影響が大きい。