ニュース 社会 作成日:2013年12月11日_記事番号:T00047506
高雄市で7月、バイクに乗っていて交通違反で検挙されたカップルがフェイスブック(FB)に「警察の点数稼ぎのために罰金処分を受けた」などと書き込んだところ、多くのネットユーザーから賛同の声がが集まり、中には警察官を侮辱するコメントも寄せられた。これを受けて警察官2人がカップルを含むネットユーザー計336人を名誉毀損で告訴した。
警察によると、今年7月28日夜、パトロール中の警察官2人がバイクに乗っていた21歳のカップルを停車させた。運転していた男性は「亡くなった祖母に会うため葬儀場へ急いでいる」と説明したものの、乗っていたバイクが改造されていたため、警察官は罰金900台湾元の違反切符を切った。
この対応に腹を立てたバイクの男性はフェイスブックに「警察は融通が効かず、態度も悪かった」と書き込み、女性も「業績のために検挙した」と非難した。この書き込みに対し約5万人が「いいね!」をクリックしたほか、一部ユーザーは警察官に対し「畜生」などと侮辱的な言葉を浴びせた。
また女性は、違反切符に掲載されていた「侯令国」という警察官の名前を記事に掲載したが、この警察官は派出所の所長で当時現場にはおらず、当人は8月、検挙に当たった警察官の1人とともにカップルとネットユーザー計336人を高雄地方法院檢察署に告訴した。
なお高雄市警の広報担当も告訴を支持すると表明。すでにハイテク犯罪捜査チームに対し、フェイスブック側と協調して問題ユーザーの個人情報を把握するよう指示したと語った。
ただ、フェイスブックは警察との協議で、▽殺人▽誘拐▽薬物▽コンピューター使用妨害▽「組織犯罪防止条例」違反▽「児童・少年性犯罪防止条例」──に関わる犯罪を除き、IPアドレスなどのユーザー情報は提供しないとことで合意している。
また一般市民がネット上で誹謗中傷を受けた場合、警察に通報しても通常は「個人情報を取得する方法がない」などと訴えが受理されない場合が多いそうで、今回の警察の反応には「ダブルスタンダード」との声も上がっている。さらに300件以上の取り調べを実際に行えば1週間以上の時間がかかるため、「警察は暇なのか?」と厳しい批判もある。
これを受けて告訴した侯令国所長は「ネットユーザーに警告したかっただけだ」とトーンダウンしている。
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