鴻海精密工業が10日発表した連結売上高は前月比19.2％増、前年同月比18％増の4,561億8,600万台湾元（約１兆6,000億円）となり、単月としての過去最高を更新した。同社が受託生産を手掛けるアップル新製品のiPhone5sとiPad Airが販売好調による恩恵を受けた。特にアップルの要求を受けて24時間態勢で生産に当たったiPhone5sの出荷拡大が大きい。11日付工商時報などが報じた。
証券会社によると、iPhone5sは１日当たり約50万台生産されたもよう。この他、ビジオ（Vizio）の大型液晶テレビやマイクロソフト（ＭＳ）、ソニーのゲーム機新機種の人気も追い風となった。
10〜11月の売上高は8,388億600万元となり、既に第３四半期通期9,193億100万元の９割以上に達した。12月も高い水準を維持できる見通しで、今期１兆3,000億元の大台に乗れば、前期比40％の大幅成長を遂げることになる。
今年１〜11月の売上高は３兆4,600億元となり、前年同期比0.84％減。マイナス幅は１カ月ごとに縮まっており、今年通年ではプラス成長に転じる見込みだ。
