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「中台共同で世界遺産申請」、文化部の提案に野党猛反発


ニュース 社会 作成日:2013年12月13日_記事番号:T00047567

「中台共同で世界遺産申請」、文化部の提案に野党猛反発

 龍応台文化部長は12日開かれた立法院教育委員会で、台湾の自然・文化資産の世界遺産登録申請を中国と共同で行うことを、中台窓口機関のトップ会談の議題に盛り込むことを希望すると語った。台湾は国連に加盟しておらず世界遺産の申請資格がないためと理由を説明したが、これに対し鄭麗君・立法委員(民進党)などは「台湾の資産を中国に売り渡す行為で、市民は到底受け入れられない」と猛烈に批判した。13日付自由時報が報じた。

 龍文化部長は、世界遺産登録を目指す自然・文化資産として、美しい峡谷で知られる太魯閣(タロコ)国家公園や、国民党と共産党による内戦の舞台となった金門・馬祖の戦場跡など18件をリストアップしていると説明した。その上で「文化資産に政治イデオロギーは無関係で、共同申請は最良の選択肢だ」と語った。

 しかし鄭立法委員は「台湾が世界遺産登録を申請できないのは中国の妨害によるもので、その中国を通じた申請を目指すということは、龍部長が台湾文化を中国文化と見なしている表れだ」と批判した。