ニュース 社会 作成日:2013年12月16日_記事番号:T00047592
高雄市と桃園県で一大ブームを巻き起こした巨大アヒルのオブジェクト「ラバーダック」が今月21日から基隆港で展示される。基隆での展示は「あらゆる角度から鑑賞できる」ことを目玉とし、360度回転する台座を設置する予定だったが、この台座についてラバーダックを設計したオランダ人アーティスト、フロレンタイン・ホフマン氏がクレームを付けたことから急きょ中止となった。
基隆市によると数日前、同市で展示されるラバーダックが「回転する」ことをメディアの報道で知ったホフマン氏から同オブジェクト誘致の発起人、黄景泰・同市議会議長に手紙が届き、「ラバーダックは世界のどの場所で展示される場合も平和、静ひつを保つべきで、余分なものは付け加えるべきではない」との考えを伝えてきたという。
その後、同市担当部署が説得を試みたものの、ホフマン氏の意志は固く、設計者本人の気持ちを尊重する立場から同市は回転台の設置をあきらめることを決定。結局、基隆港でも他の地点での展示と同様、ラバーダックは水面に静かに浮かぶこととなった。
これを受けて、「基隆のラバーダックは回転する」をうたい文句に集客を行ってきた同市の観光業界に衝撃が走った。
部屋から展示場所が見える部屋を有するホテルでは、回転すればラバーダックの姿を正面から眺めることができると見込み、大々的に広告を打ったり、部屋の内装をラバーダックをテーマとしたものに変更するなど念入りな準備を進めてきた。
今回、「回転中止」が決まったことでほとんどの部屋で正面からラバーダックを眺めることがかなわなくなり、業績への影響も懸念されるが、現時点で予約キャンセルの動きは見られないようだ。
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