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「外食減らす」が33%、食の安全事件頻発で


ニュース 社会 作成日:2013年12月17日_記事番号:T00047622

「外食減らす」が33%、食の安全事件頻発で

 外食中心の台湾で近年、食品への有害可塑剤添加、禁止でんぷんの使用、食用油の偽装表示など食の安全を脅かす事件が頻発する中、「自炊した方が安心」と考えて外食を減らす市民が増えているようだ。

 旅行チャンネル「TLC旅遊生活頻道」が20〜50歳の男女300人ずつ、計600人を対象として11月29日〜12月4日に実施した食習慣に関する世論調査の結果によると、68.3%が「自炊した方が安心できる」、約40%が「食品を購入する際、ラベルをしっかり読む」と回答。さらに33.3%が「外食を減らす」、15.8%が「登校・出勤時に弁当を持参する」、15.3%が「料理を学びたい」と答えた。

 自分の手で安全な食べ物を作れるように「料理を学びたい」と考える人は台湾全体に換算すると167万人に上るが、中には不慣れな調理に失敗したり、かえって体に悪そうなものを作ってしまう人もいるらしい。

 調査によると、「食材を焦がした」「十分に火を通していなかった」「塩と砂糖を間違えた」「包丁で指を切った」などというのは序の口。極端な場合は「洗う必要のない『湯円』(もち米の団子)を洗ってサイズがどんどん小さくなった」「腕が疲れたので鍋の縁に手を置いて休ませようとしたらやけどした」、さらには「食器洗剤の『沙拉脱(サラット)』をサラダ油(中国語で沙拉油)として使用した」などといったとんでもないケースも起きている。

 なお男女別に見ると、独身男性の31.8%が「料理にロマンを感じる」と答えたが、独身女性の場合は19.9%にとどまり、台湾では女性よりも男性の方が料理に興味を抱いていることが分かった。ちなみに独身女性の約30%、既婚女性でも約17%がネギとニンニクの芽の違いが分からないと答えたという。