太陽電池用高効率シリコンウエハーが不足し、各太陽電池メーカー間で奪い合いとなる中、太陽電池用シリコンウエハー世界２位の緑能科技（グリーン・エナジー・テクノロジー）では、生産ラインのフル稼働が続き、来年第１四半期まで受注が埋まっている他、既に同年第２四半期向けの発注を開始する顧客も出てきているようだ。17日付経済日報が報じた。
受注増加に伴い、緑能は他社から生産ラインを借り受けて需要に応えることを計画している他、価格の引き上げも進めており、第４四半期は３〜５％の値上げを目指している。
緑能は「価格がウエハー１枚当たり１米ドルを回復すれば損益均衡に達する」と見込んでいるが、高効率ウエハーのスポット価格は現在１枚平均0.95米ドルで、来年第１四半期に同１米ドルを回復すると業界では予測されている。
なお、同業の国碩科技工業（ギガストレージ）も来年１月まで受注が埋まっており、今後の見通しも明るい中、現在生産ラインのボトルネック除去を急いでいる。来年第１四半期までに生産能力を現在の600メガワット（MW）余りから700〜750MWまで引き上げたい考えだ。
