ニュース 電子 作成日:2013年12月17日_記事番号:T00047647
半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光半導体製造(ASE)の張虔生董事長は16日記者会見を開き、高雄工場の違法排水に関し、社会に混乱と不安を招いたとして深く謝罪した。高雄市政府環境保護局(環保局)が9日、操業停止命令を予告してから8日目にやっと姿を現した。17日付経済日報などが報じた。
張董事長は、高雄、台湾がなければASEは存在し得ず、今後も台湾で追加投資を続けると強調した(16日=中央社)
張董事長は、社内に総点検を指示した他、環境コンサルティング会社に依頼する予定で、工場内の管理を徹底して今回のような問題を二度と起こさないと誓った。7億5,000万台湾元(約26億円)を投じ、2万トン規模の排水リサイクル設備を設置し、来年第2四半期に稼働する計画もあるという。
この他、同社の設立30周年に合わせ、来年から毎年1億元を30年間、環境関連に寄付すると表明した。
また、ASEが故意に汚染水を垂れ流したり、違法に排水管を設置することはあり得ないと強調した。
なお、高雄市環保局は16日、排水処理の規定違反による高雄K7工場の不当利得として1億1,000万元を請求すると表明した。
外資の買い支え、ASEが依頼か
事件発覚後、ASEの株価は下落し続け、16日は前日比6.87%下落の25.75元で、初めてストップ安となった。一方、外資は同日は2,450万株、これまで5営業日の合計で1億2,700万株の買い越しとなった。ASEは先週、外資のアナリストを招き、進捗(しんちょく)状況を伝えて安心するよう呼び掛けたとされる。
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