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違法排水の罰金引き上げ検討、ASE問題で


ニュース 電子 作成日:2013年12月18日_記事番号:T00047674

違法排水の罰金引き上げ検討、ASE問題で

 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光半導体製造(ASE)の違法排水問題を受けて、立法院程序委員会は20日の議題に水汚染防治法の改正案を組み入れ、罰金を現行の最高60万台湾元(約210万円)から3,000万元に引き上げ、排水管の埋設や悪意のある排水の禁止を明文化し、違反は連続で処罰できるようにする王育敏立法委員(国民党)の提案を審議する。ASEは年間売上高が2,200億元に上り、罰金が少額過ぎて効果がないとの声が出ていた。18日付工商時報などが報じた。


桃園県環保局はASEに企業の社会的責任を果たしてほしいと表明した(同局リリースより)

 桃園県環境保護局(環保局)は17日、中レキ(レキは土へんに歴)工場の排水の検査結果で、銅、ニッケルなど重金属は基準以下だったが、浮遊物質が基準以上だったと罰金18万元を科した。

 高雄市環保局の陳金徳局長は17日の記者会見で、ASEの高雄K5、K7、K11工場の排水が流れ込む後勁渓の徳民橋の下の泥は、銅やニッケルなど重金属の含有量が国家標準を超えていると指摘した。

メール削除、証拠隠滅か

 高雄地方法院検察署は17日、ASEから押収した関係者の電子メール、携帯電話のショートメールの10月1~5日分が削除されていることを突き止めた。10月1日にK7工場の塩酸槽のシステム異常で排水処理施設から排水が溢れかけ、誰かが後勁渓に直接流すことを指示したとの証言があり、同社は通常メールで指示しているため、メールの復旧で事実が分かる可能性がある。