ねじ業界団体の台湾区螺絲工業同業公会が発表した統計によると、今年１〜11月のねじとナットの総輸出量が前年同期比4.93％増の132万1,700トンに達し、通年で過去最高だった2011年の142万2,000トンを上回る見通しだ。欧米の景気回復が貢献している。20日付工商時報が報じた。
大手ねじメーカーの春雨工廠や聚亨企業集団（タイクーンズ）などは、欧米の景気好転による受注増が続いており、受注見通しは来年の２月まで立っていると説明した。業界関係者は、来年も欧米向けの輸出が引き続き拡大するとの予測を示した。
なお、今年１〜11月の輸出額は前年同期比0.74％増の34億9,900万米ドルで、今年通年では昨年の37億9,000万米ドルを上回る見通しだ。ただし、製品単価は１キログラム当たり2.648米ドルと前年同期比で約４％低下しており、２年前の39億7,300万米ドルには届かないと予測されている。
