ニュース 電子 作成日:2013年12月20日_記事番号:T00047733
半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光半導体製造(ASE)の違法排水問題について、沈世宏・行政院環境保護署(環保署)署長は19日の立法院社会福利衛生環境委員会で、高雄市政府がASEによる海への排水を認識していた可能性を示した。20日付工商時報などが報じた。
沈環保署長は陳菊・高雄市長に対し、ASEの排水管を本当に偶然発見したのか、または別の意図があるのか説明するよう呼び掛けた(19日=中央社)
沈環保署長は、経済部加工出口区(輸出加工区)管理処の書類を見ると、同処は2006年にASE高雄K5、K9、K11工場の排水管を海へ下る下水道に接続し、緊急時のみ使用する申請を認めていると指摘。さらに、ASEが10年にK5、K7工場の排水管の修理期間に使用を申請した際、高雄市政府は加工出口区の規定に従うようにと回答しており、違法設置といえるのかと疑問を呈した。また、今年10月のK5、K7工場の緊急使用を加工出口区は同意しており、高雄市は未回答だと指摘した。
沈環保署長は同日夜、環保署は違法設置を操業停止命令の前提としていると付け加えた。
一方、高雄市政府環境保護局(環保局)は同日、10年には加工出口区の規定に従うよう回答したが、ASEは申請手順を踏んでおらず、K7工場の下水道利用は認められていないと説明した。
元高雄県長、違法設置に否定的
一方、楊秋興・行政院政務委員は19日、行政院院会での経済部、行政院環保署、農業委員会(農委会)の報告を受け、違法な排水管はないとの見方を示した。楊政務委員は、高雄県長(高雄県市は2009年に合併)時代、高雄を流れる河川、阿公店渓周辺の中小企業の工場を対象に、違法な排水管埋設を一掃し、阿公店渓の水質を改善した経験を語り、加工出口区楠梓園区に工場があり、国際的な大企業であるASEが違法に設置できるわけがないと述べた。
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