ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2013年12月23日_記事番号:T00047757
今年8月から試運転に入った台湾中油(CPC)の新第3ナフサ分解プラント(新三軽)に対し、高雄市政府労工局労働検査処(労検処)はこのほど、来年2月の2段階目の試運転後、稼働を停止し、コールドボックスの点検を行うよう要求した。通常の点検・補修であれば45~50日だが、コールドボックスの点検を含めると90日かかるため、川下メーカーへの供給不足が懸念されており、業界全体の営業損失は1,000億台湾元(約3,500億円)に上る見通しだ。22日付経済日報が報じた。
通常コールドボックスの検査は、ナフサ分解プラント稼働の2~3年後に行われる大規模点検・補修作業で実施される。しかし、高雄市労検処は、新三軽は機械設備などの購入から時間がたっており、既に点検が必要な時期にあるため、安全面を考慮し指示したと説明した。ただ、春節(旧正月、来年は1月31日)後の需要期に当たるため、CPCから代替案が提出されれば、法令の範囲内で考慮する方針だ。
CPCによると、来年第1四半期には、アジア地域で8基のナフサ分解プラントが年次補修に入る予定で、これらのエチレン年産能力は600万トンに上るという。欧米の景気回復、中国の内需拡大が見られる中、石化需要も徐々に回復しているため、原料不足で価格が上昇すれば、川下メーカーの利ざやが縮小して、一部製品では原価割れを起こすと指摘した。
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