自動車大手、裕隆汽車製造（ユーロン・モーター）は24日、自社ブランド「ラクスジェン（LUXGEN）」の中型セダン「Ｓ５ターボ」新モデルを発表した。陳国栄副董事長は、下半期に発売した新車が好調で、来年のラクスジェン販売台数が１万5,000～２万台に達すると見通しを示した。今年7,500台から２～３倍増の予測だ。25日付工商時報などが報じた。
新型「Ｓ５ターボ」発表会では優れたボディ強度を証明するため、20フィートコンテナが載せられた（ラクスジェンリリースより）
新型「Ｓ５ターボ」は価格を５万～６万台湾元引き下げ、入門モデルが64万6,000台湾元（約220万円）、排気量2.0リットルの入門モデルは69万9,000元と、同クラス最安値をうたう。和泰汽車の新型カローラアルティスへの対抗策だ。
またラクスジェンは、今年11月に発売した中型ＳＵＶ（スポーツ用多目的車）、「Ｕ６ターボ」の受注が春節（旧正月、来年は１月31日）前までに累計3,000台に達する見込みだ。
裕隆日産汽車と中華汽車工業（チャイナ・モーター）の来年の販売目標はそれぞれ５万台で、裕隆集団３社で11万5,000～12万台に達し、和泰汽車に迫る。裕隆集団３社合計の市場シェアは現在25％で、和泰汽車は33.5％。18年までの首位獲得を狙っている。
