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記事番号:T00047821
2013年12月25日16:01

 三菱地所は25日、台北市の南港駅ビル開発計画をBOT(建設、運営、譲渡)方式で進める潤泰旭展に10%出資すると発表した。2015年に商業施設、ホテル、オフィス、駐車場から成るビル4棟をオープンする計画だ。南港駅は台湾鉄路(台鉄)、都市交通システム(MRT)に加え、15年秋に台湾高速鉄路(高鉄)が台北駅から延伸予定で、月間乗降車数180万人が見込まれ、新たな経済の中心として急速に発展する見通しだ。25日付工商時報などが報じた。


完成予想図(三菱地所提供)

 三菱地所は三菱地所の英国100%子会社、MECグローバル・インベストメントが、潤泰集団(ルンテックスグループ)の潤泰創新国際(ルンテックス・デベロップメント)100%子会社の潤泰旭展の株式の10%を1株45台湾元、総額9億元(約31億円)で取得する契約を締結した。きょう25日にも着金予定。三菱地所は董事9席のうち1席を得る予定だ。

 今回の出資は三菱地所にとって、台湾で初となる事業参画だ。同社は既に、潤泰創新と共同事業の検討や各種コンサルティング提案などを協議する旨の基本協定を締結し、南港駅ビルの竣工前プロパティマネジメントのコンサル業務を受託するなど、潤泰集団との関係を構築してきた。出資により長期的なパートナーシップを強化するとともに、台湾および潤泰集団が事業展開する中国でもさらなる開発事業機会の獲得を目指す。

 簡滄圳・潤泰創新董事長も、三菱地所との提携を今後、中国やアジア市場まで広げたいと述べた。

コートヤード・マリオット入居へ

 潤泰旭展は資本金20億元。07年に台鉄と契約し、南港駅の53年間の地上権を取得し、12年12月に着工している。

 商業施設棟は14階建て、現在内部を改装中で、15年1月にオープンする予定だ。交通の便の良いリゾートショッピングのアーケードという位置付けで、潤泰創新が12年末から台鉄松山駅構内で手掛ける商業施設「シティーリンク」部隊が入居企業の誘致、運営管理を担う。従来の百貨店、ショッピングセンターとは一味違う、優雅で上質な売場作りを目指す。駐車場棟も14階建ての予定だ。

 ホテル棟とオフィス棟は各30階建てで、下層階は商業施設とする。15年3月に使用免許を取得し、10月に開業する計画だ。ホテルは、12年に六福旅遊集団(レオフー・ツーリズム・グループ)と契約しており、マリオット・インターナショナルの「コートヤード・バイ・マリオット」(中国語名・万怡酒店)が入居する予定だ。

 オフィスは入居希望の企業から数多くの問い合わせがあり、南港エリアのA級オフィスとしてグローバル企業を対象とする方針だ。MRT南港駅は、台北世界貿易センター南港展覧館、南港ソフトウエア園区の各駅とも近い。延べ床面積は5万6,000坪で、商業施設、ホテル、オフィスが各1万6,000坪。 

 潤泰創新は、16年の賃料収入10億元で黒字が見込め、入居が埋まれば年間賃料収入は12億元に達すると予測した。 

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