ニュース 社会 作成日:2013年12月26日_記事番号:T00047827
昨年4月、ある占い師の自宅で火事が発生した。放火の疑いが強いとして警察が捜査を進めた結果、1人の男が容疑者として浮上。この男を取り調べたところ、どうやら占いが全く当たらないことに腹を立てて犯行に及んだらしいことが分かった。
今回、放火の罪で起訴された男(30歳)によると、幼いころ彼は新竹県に住む占い師が所有する住宅に住んでおり、当時、占い師は彼の運命を占い、「大きくなったら裁判官になる」と告げたという。
しかし、男は現在エンジニアの職に就いており、少なくとも現時点では裁判官になれていない。
また男は昨年、転職したいと考えて再びこの占い師に運勢を見てもらったところ、「春節(旧正月)明け以降にうまくいく」と告げられた。しかし、転職は決まらず、火事が発生した日の午前、占い師の自宅に押しかけて「どうして仕事が見つからないんだ。全然当たらないじゃないか」などと詰問。「また来るからな」との言葉を残して立ち去った。
その後、警察が監視カメラを調べたところ、同日夜の火事が発生した時刻に、男が桶状の容器を持って現場に現れていたことが分かり、逮捕に至った。
「全く当たらない」と言われた占い師は、「『裁判官になる』と言ったのは単に勉強を頑張れと励ましただけで、占いでも何でもない」と説明。「努力もしないで裁判官になれないのは当然だ」と語った。
また転職についても「息子がハイテク関連の企業に勤めており、春節明けに社員の募集を行うと言っていたのを聞いてアドバイスした」と説明。「なのに彼は履歴書も出さなかった。向こうから入ってくれと頼みに来るとでも思っていたのか」と非難した。
なお男は裁判で「夜、占い師のところに行ったのは仏様にお供え物をするため」と語り、無罪を主張した。しかし裁判官に「当たらない占い師をなぜ1日2回も訪れたのか」と聞かれて黙り込んでしまった。結局、男には3年8月の実刑判決が下された。
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