ニュース 自動車・二輪車 作成日:2014年1月3日_記事番号:T00047909
交通部数拠所が2日発表した2013年の新車登録台数は前年比3.4%増の37万8,456台と、06年以降で最高となった。13年は鬼月(旧暦7月)前の販促セールが反響を呼び、第4四半期にトヨタ自動車の新型カローラアルティス、日産自動車のスーパーセントラが発売され市場を盛り上げた。自動車業界は今年、小型車のフルモデルチェンジ版発売が相次ぐことから40万台突破を視野に入れている。3日付工商時報などが報じた。
台北国際オートショーでの受注は前年比2~3割増が期待できる見通しで、幸先の良いスタートが切れそうだ(中央社)
アルティス、13年連続で1位
トヨタ車の販売台数(総代理店・和泰汽車)は前年比2.8%増の12万7,220台(シェア33.6%)で、12年連続で台湾市場首位を守った。車種別でもアルティス(3万7,038台)が13年連続1位となり、2位にはウィッシュ(1万7,477台)が、4位には「RAV4」(1万5,785台)が輸入車としてトップでランクイン。さらに、▽カムリ、7位▽ヤリス(日本名ヴィッツ)、8位▽ヴィオス、10位──と上位10車種中6車種を占めた。高級輸入車レクサスも台湾進出16年で過去最高の1万700台を売り上げるなど、台湾生産車、輸入車ともに好調だった。
2位は日産車(代理店・裕隆日産汽車)で、前年比7.6%増の4万4,010台(シェア11.6%)だった。 10月に投入したスーパーセントラがけん引し、裕隆日産は設立10年で初めて三菱自動車の代理店、中華汽車工業(チャイナ・モーター)を抜いた。3位に転落した三菱自は4万2,060台と前年比13.1%の大幅減に見舞われた。
なお、昨年は輸入車販売の大幅増も市場の伸びに貢献した。輸入車がシェアは過去12年で最高の全体の29.5%を占めた。特に高級車の成長が著しく、メルセデス・ベンツは前年比24.9%増の1万6,730台と台湾販売20年での最高を記録。全体でも6位にランクインした。
生産追い付かず
今年の自動車市場は、引き続き新型カローラアルティス、スーパーセントラが人気を集めるとみられているが、両車種とも生産が追い付いていない状況だ。アルティスは12月に5,500台を受注したものの、2,500台が納車待ちだという。スーパーセントラは部品を本社から急きょ空輸で取り寄せて対応している。
小型車人気復活か
今年はまた、各社が台湾生産の省エネタイプの小型車(排気量1.6リットル)のフルモデルチェンジを進める方針だ。ガソリン代値上がりや、第5期排出ガス規制の全面施行による買い替え商機や、少子化による小型車の需要増が見込めるためだ。もともと人気の高いトヨタヴィオス、日産リヴィナが4月にフルモデルチェンジ版を発表する予定で、中型セダン同様、両社の競争が市場全体を押し上げそうだ。
台湾ホンダもシティの新モデルを昨年12月28日に開幕した自動車の国際展示会、2014台北車展(台北国際オートショー)で展示。同社は台湾で生産、6月ごろ発売するとみられている。
13年の台湾生産の小型車の販売台数は9万4,869台で市場全体に占めるシェアは25.1%。2年連続で販売台数は前年割れとなり、シェアも縮小しているが、今年は各社が注力することもあってシェア30%台を回復し、主流に返り咲く可能性も指摘されている。
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