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当選電話受け取れず、賞品の自動車は別の人に


ニュース 社会 作成日:2014年1月6日_記事番号:T00047911

当選電話受け取れず、賞品の自動車は別の人に

 昨年の大みそか、桃園県で開催された年越しイベントに出席したある男性は、そこで行われた抽選会で見事、1等賞の自動車がもらえる権利を得た。しかし、ステージ上で司会者が彼の名を発表して電話をかけ、「電話に出てください」と呼び掛けたが、通信が混雑したせいで一向につながらず、結局、当選が他の人に移ってしまうという悲劇に見舞われた。

 「大きな魚」を逃した男性は「まるで天国から地獄に突き落とされた気分だ」と憤り、使用している通信キャリアの遠伝電信(ファーイーストーン・テレコム)を訴えることも考えていると語った。

 今回、桃園の年越しイベント抽選会では、1等賞品に60万台湾元相当の三菱「コルトプラス」が提供されたことから、約5万人の市民が参加。この車を目当てに参加した教師の邱さん(32)は、手間を惜しまず何度も行列に並び15枚の抽選券に自分の名前と電話番号を書き入れた。

 そして呉志揚桃園県長が抽選券の入った箱の中から当選券を選んだところ、なんと本当に邱さんが署名した券が県長の手につかみ取られた。しかし、司会者が彼の名を叫び、当選券に記された番号に3度も電話をかけたにもかかわらず、邱さんの携帯電話から着信音が鳴り響くことはなかった。

 しかもその時、邱さんはステージから離れた群衆の中におり、懸命に前方へ向かおうとしたが間に合わず、再度抽選が行われ、1等賞の権利は別の人へ。

 別の人の1等獲得が確定し、年も変わった午前0時8分ごろ、邱さんの携帯に着信記録が送られてきた。その着信時刻はまさに司会者が彼に電話を取るよう呼び掛けていた時のものだった。

 ちなみに邱さんの次に選ばれた当選者にも電話はつながらず、結局、3番目の当選者が自動車を手に入れることになった。主催者は「邱さんが通話を受け取れなかったことは遺憾だが、3度かけて電話に出なかった場合は権利を失うと規定されており、後は通信会社と協議してほしい」とコメントした。年越しの際の通信混雑は毎年のことなのに、桃園県は県民の悲劇を防ぐアイデアは何か思い付かなかったのだろうか。