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イノテラ・南亜科技、DRAM価格高騰で2桁増収【図】


ニュース 電子 作成日:2014年1月7日_記事番号:T00047960

イノテラ・南亜科技、DRAM価格高騰で2桁増収【図】

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下のDRAMメーカー、華亜科技(イノテラ・メモリーズ)は昨年12月の売上高が前月比26.2%増の81億4,600万台湾元(約280億円)となり、7カ月連続で過去最高を更新した。9月に発生した韓国半導体大手、SKハイニックス中国・無錫工場(江蘇省)の爆発事故による供給量減少とDRAM価格高騰が同社の出荷量拡大、販売価格の上昇をもたらした他、単価の高いサーバーメモリーやニッチDRAMの出荷割合を高めたことも奏功した。また、通年では589億9,300万元と前年比67.14%の大幅成長を果たし、純利益は200億元以上に上ると証券会社はみている。7日付経済日報が報じた。

 同じく台プラ傘下の南亜科技の12月売上高は前月比8.4%増の41億6,900万元となった。イノテラ同様にDRAM価格高騰の恩恵を受け、通年では469億5,400万元と前年比38.58%の大幅増となった。

 なお、SKハイニックス無錫工場は今月中にウエハー投入量を事故前の水準まで回復させる見通しだが、標準型DRAMの生産比率は依然低く、第1四半期は価格上昇が続くとみられている。このためイノテラと南亜科技の今期売上高について証券会社は、春節(旧正月)休暇による稼動日数減少の影響はあるものの、前期比5%前後の減収にとどまると予測している。