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台湾初の細胞培養型ワクチン工場、メディジェン子会社が着工


ニュース 医薬 作成日:2014年1月8日_記事番号:T00047984

台湾初の細胞培養型ワクチン工場、メディジェン子会社が着工

 新薬開発の基亜生物科技(メディジェン・バイオテクノロジー)の子会社、基亜疫苗科技は7日、台湾初となる細胞培養によるワクチン工場を新竹生物医学園区(新竹バイオメディカル・サイエンスパーク)で着工した。2014年末に完成予定で、15~16年に認証を取得し、新型インフルエンザ(H5N1)、手足口病を引き起こすエンテロウイルス71型(EV71)のワクチン(年産能力200万本)を発売する他、海外にプラントの輸出も行い、ワクチン工場がないアジアの国・地域には技術出資で進出する計画だ。8日付工商時報などが報じた。


張・基亜疫苗董事長(左2)は(従来の鶏卵培養に代わり)細胞培養によるワクチン製造が今後の主流となると述べた(7日=中央社)

 張世忠・基亜疫苗董事長によると、新工場は2,600坪、投資額は16億~18億台湾元(約56億~62億円)で、生産ライン2本と充塡(じゅうてん)設備を擁し、PIC/S(医薬品査定協定および医薬品査察共同スキーム)基準を満たす。18年には公費負担の小児用ワクチン年産500万本、19年にはがんワクチンやタンパク質製医薬品などの予防、治療用ワクチン、生物学的製剤を開発し、年産能力は1,000万本に達する見通しだ。

 李宗州総経理は、日本、中国、韓国、インド、フランス、イスラエルと協議中で、世界のワクチンビジネスを狙うと述べた。

 基亜疫苗は2012年10月に設立。資本金は5億元で、メディジェンが49%出資。新工場はデンマークのNNEが設計、潤泰集団(RUENTEX)、中宇環保工程(チャイナ・エコテック)が建設する。