全地球測位システム（ＧＰＳ）大手、神達投資控股（マイタック・ホールディングス）は７日、傘下ブランド「マゼラン」の「スマートGPS Eco」が米レンタカー大手、ハーツの子会社でカーナビゲーションを手掛けるナビゲーション・ソリューションズから大口受注を獲得したことを明らかにした。８日付工商時報などが報じた。
スマートGPS Ecoは、インターネット接続が可能な「コネクテッド・カー」専用に設計されたもので、ナビゲーション・ソリューションズのカーナビ「ネバーロスト６」に採用される。第２四半期に出荷を開始する見通しだ。マイタックによると、ハーツは北米市場で「ネバーロスト６」に切り替えを進めており、今後数年にわたる契約が見込まれる。
マイタックは長年パソコンやモバイル機器など電子製品の製造を手掛けてきたが、ここ数年はＧＰＳに注力してきた。しかし、スマートフォンに地図やナビ機能が搭載され、ポータブル・ナビゲーション・デバイス（ＰＮＤ）の販売が打撃を受け、同社のＧＰＳ部門は赤字に陥った。そこで車載用ＧＰＳに着手し、ようやく成果が表れ始めた。
