ニュース 社会 作成日:2014年1月9日_記事番号:T00047995
台湾の高速道路では今月2日から世界で初めて通行料金の自動料金収受システム(ETC)が全面導入されたが、その後、料金が二重に課金されるなど課金トラブルが相次ぎ、利用者の間に不満が高まっている。普段あまり高速道路を利用しないのに、車体に小型ラベル「eTag(イータグ)」を貼っておかないと、後でコンビニエンスストアなどに通行料金を支払いに行かなければならないなどの「不便さ」に反発を覚えるドライバーも少なくない中、ある一般男性が「eTag拒否」ステッカーを無料で配布すると表明したところ、用意した2,000枚が1日でなくなるほどの大きな反響を呼んでいる。
シールの作者は、「eTagを外して高速道路に乗って、請求書が来てから料金を支払えばいい」と訴えている(8日=中央社)
2日のETC全面導入からこれまでに、センサーゲートを通過する際に立て続けに2回課金されたケースなど、数々のトラブルが報告されている。このため、自分の利用料金を確認しようと、ETCシステムを運営する遠通電収(FETC)のコールセンターには利用者が殺到。電話はつながるまでに40分かかるといった事態になった。
これを受けて台北市のある男性が6日、自身のフェイスブックページで「eTagの申請を止めよう。既に貼っている者は廃棄しよう」と呼び掛けた上、「eTagは取り付けたくない」と記された自作ステッカーを無料配布すると宣言した。
男性はこのステッカーを7日午前11時過ぎから台北市内の2カ所で配布し、同日6時には用意した2,000枚がなくなった。反響が大きかったこと、およびステッカーを受け取った賛同者から「配布を継続してほしい」として寄付が集まったため、男性はさらに4,000枚を印刷し、あす10日夕方から台北市光復南路で再配布すると表明した。
なお、相次ぐトラブルにFETCは謝罪を表明しているが、葉匡時交通部長は「これ以上トラブルが起きれば、遠通電収は『倍返し』が必要になる」などと強い不満を示している。
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