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液晶パネル川上人材、中国メーカーが高給で引き抜き


ニュース 電子 作成日:2014年1月14日_記事番号:T00048097

液晶パネル川上人材、中国メーカーが高給で引き抜き

 液晶パネルの新生産ライン稼働が相次ぐ中国では今年、液晶テレビ用パネルの自国内調達率が40%まで上昇する見通しとなっている。しかし同国のパネル産業では川上の重要部品や材料分野で生産能力が不足し、技術的にも後れを取っているため、台湾から人材をヘッドハンティングする動きが強まっているようだ。中国メーカーは台湾人材に対し、職務と能力に応じて現職の2〜5倍の給与を提示しているとされる。14日付電子時報が報じた。

 中国では液晶材料の国内調達率は10%以下、ガラス基板も中国メーカーの供給量は国内需要の50%も満たしていない状況だ。偏光板も中国メーカーの生産能力は計1,700万平方メートルだが、国内需要は今年7,000万平方メートルに達すると予測されている。この他、カラーフィルター材料やパネルの生産設備もその大部分を輸入している。

 こうした中、中国メーカーは競争力を高めるため、台湾や日本の人材を高い報酬で引き抜いているとされ、台湾の業界関係者は「材料や設備はディスプレイ産業の重要な基礎であり、競争力低下を防ぐためパネルメーカーおよび政府は早急に対策を講じるべき」と語った。