ニュース 社会 作成日:2014年1月17日_記事番号:T00048162
動物愛護団体、台湾動物社会研究会はこのほど、8年もの間、研究施設で実験用動物として利用され、健康状態が極度に悪化した結果、安楽死などの処分を施されようとしていたビーグル犬8匹を保護し、14日に里親を募集する記者会見を開いたところ、台湾のみならず海外からも引き取りたいとの申し入れが殺到した。
先日行われた記者会見では「私たちに温かい家庭のぬくもりを」というフレーズで多くの人の関心を集めた(台湾動物社会研究会リリースより)
同団体は昨年末、ある実験施設で8匹のビーグル犬が安楽死させられようとしているとの情報を得て、同施設と交渉し、保護することとなった。
当初、研修施設側は8匹について「実験自体は動物に危険が及ぶものではなく、飼育に関しても気を配っており、非常に健康だ」と説明した。しかし、研究会が引き取った後、獣医が診察を行ったところ、8匹とも心臓病を患っていたほか、一部は慢性膵臓(すいぞう)炎、脾臓(ひぞう)腫瘤、人に感染の恐れがあるエールリヒア症など多くの問題を抱えていることが判明した。
また長期間、狭いゲージの中に閉じ込められていたため、自分で排せつすることができない他、性格も極度に内向的となっており、収容している場所から外へ出ようとしないという。
こうした事態を受けて台湾動物社会研究会は「台湾における実験動物の管理制度には大きな欠陥がある」と指摘。「不健康で苦痛な環境に置かれた動物を使用して正確な実験データが得られるのか」と疑問を呈し、政府に改善を訴えている。
なお、8匹のビーグル犬は健康面や心理面に大きな問題を抱えているため、研究会は里親について「高齢犬を飼った経験のある飼い主を優先する」としている。現時点で既に1匹の里親が決定。今後残りの7匹についても希望者を面談した上で引き取り手を決める方針だ。
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